「モロコゾ」とは瀬戸の古い方言で、陶芸の工場(モロ)の小僧さんを指します。やきものに携わる日々をマイペースに更新していきます。


by teppeiterada
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古来稀ナリ。

美山陶芸教室に通ってらっしゃる小川定夫さん。
今年で古希を迎えられます。

以前はタタラにロクロに手捻りとなんでもこなしてらっしゃいましたが、
ここ数年は頚椎を痛められて手の自由がうまく利かないと嘆いておられました。

そこで始められたのが狛犬作り。
時間をかけて細かいところまでゆっくりと仕上げた狛犬は、
時間と共につくり手の気持ちと想いが込められているのか、
どれも生き生きとした表情の素晴らしい出来栄えです。

楽しんで作られている様子が伺われます。


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「苦肉の策で始めた狛犬作り」とはご本人の弁。
とはいえ、"向いている"のでしょう。
愛嬌があったり凛々しかったり、
どこか小川さんに似た顔つきの狛犬がたくさん出来上がりました。


十年以上も美山陶芸教室に通ってくださっている中で出来てきた、
様々な器と狛犬、干支の置物等を今、
古希を記念しての個展を開いて展示してらっしゃいます。

本日より、瀬戸市文化センターのギャラリーにて公開中。
お近くにお越しの際には是非のぞいてみてください。
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それにしても、お祝いの花がすごかったです。
私が展示のお手伝いに伺った時に、既に13もの花が届いていました・・・!




小川さん、どうぞこれからもお元気で、たくさん狛犬を作ってくださいね。
次ぎは喜寿記念の個展を目指して頑張ってください!




小川定夫・古希記念展

瀬戸市文化センター 1Fギャラリー
9/30~10/5 10:00~6:00
TEL:0561-84-1811
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by teppeiterada | 2008-09-30 23:51 | つれづれ日記
2006年7月5日

ウズベキスタンと聞いて、まず思い出したのはサッカーのW杯アジア予選。
それから「~スタン」といったらやっぱり「アフガニスタン」。

地図で調べてみました。
やっぱりアフガニスタンと隣接してます…。
「タリバン」とか「テロリスト」とかいう言葉が浮かんでしまいました。

怖いカモ・・・。



日本のテレビなどで放映される海外の情報はどれもアメリカ中心で、
視点の立ち位置もそれに準じています。

恥ずかしい話、ウズベキスタンについての知識が皆無であった私には、
旧ソビエト連邦の砂漠の国、シルクロード、
そしてなんとなくテロリストとか居て危険そうなイメージしか有りませんでした。

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メールによれば、ユネスコの主導のもとに催されるシンポジウムへの参加要請であり、
その際に楽窯での焼成の紹介と、日本陶芸のスライドプレゼンテーションして欲しいとの事。

渡航と滞在の費用はユネスコが負担してくれるとも書いてある。
シンポジウムのウズベキスタン側の責任者、アクバル・ラヒモフさんの事は父も良く知っていて
立派な陶芸家であり、人物も素晴らしいと言っていたし、間違いは無いはずだ。

こんな機会でもなければ訪れる予定も無かった。
しかし、こんな機会はもう無いだろう。

行ってみたい。行って、知らない国の知らない陶芸に触れてみたい。
まぁ結局、好奇心が不安に勝ったワケでして。



しかし父に相談してみると「馬鹿な事いうな」との反応でした。

それもそうだ。
父の2ヶ月近くに渡るカナダへの渡航は私が留守をきちんと預かる予定だからこそ
決定できたのですから。




父にしっかり留守番せいと言われてしまった私は少し気持ちが萎えかけていました。
昨年結婚し、5ヶ月の息子もいる。
やっぱり留守をきちんと守って自分の作品作りをしたほうが良いかなぁ・・・と?

そんな事をモヤモヤと悩んでいると、私の嫁さんが背中を押してくれました。

「留守は大丈夫だよ。またと無い機会だから行っておいでよ。」



正直、本当に嬉しかったです。勇気をもらいました。


決意も新たに、カナダへの出発を明日に控えた父を説得!
2週間だけ、工場を空けさせてもらう事になりました。

「まぁ良い勉強になるかも知れん。しっかりやって来い。」



許可を得た私はウズベキスタンへメールを返信。
父からは無理であるとの返事、そして息子の私が興味を持っている事を連絡。
楽の窯作り等も出来ますよ、とアピール。


すぐに返事が返ってきました。

「あなたが来て下さる事になって大変嬉しい」との事。
「早急にビザの手配をしたいのでパスポートNo.を知りたい。」


うはぁ、展開が速い。
2週間ほどの滞在をユネスコから正式に招待される事になりました!!

やるしかない!やったるぜぃ!!


・・・ちょっと不安だけど。
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by teppeiterada | 2008-09-30 01:37 | ウズベキスタン陶芸交流記

李朝家具に織部の器。

25日に焼いていた窯は無事焼けて翌日窯出ししました。

渋抜きしてみると織部の色も良く出て、
自分としては「ヨシ!」と思える器も有って嬉しい出来。


そして27日には炭化の窯と野焼きの焼成を行ないました。
炭化の窯は非常にうまくコントロール出来て、思い通りの焼成結果に。

野焼きの方はちょっと苦戦。
庭木の剪定やらニセアカシアのニョキニョキ生えてきたのを切った残骸が山になっていたので、
こいつを使って野焼きしてやろうと思ったのが間違い。

火力が上がらず、緋色を期待していたのに、こちらも炭化気味の焼き上がりになってしまいました。
まぁ結構焼味としては良かったのでとりあえず納得。


で、ここ数日出来上がった器たちを、昨日28日に搬入して参りました。
去年に続いて半田の「DO LIVING ISSEIDO」さんでの「若手十人展」です。
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今回もISSEIDOさんの家具類に器を展示させていただきとっても楽しかったです。

展示に使用させていただいたテーブルは、これも去年に引き続き「ブビンガ」材。
今回は玉杢の模様です。美しい!
そして李朝家具の飾り棚。
現代ものの階段箪笥。

いや本当に展示していて楽しいです。
迷いますが。

で、結局遅くなってしまい、テーブルの上なんかがまだ決まりきっていないのですが
とりあえず撤収。
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こんな感じで終えました。

それから野焼きの花器はこんな感じで上がっています。
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今回の展示には、美山陶房を4月に卒業した芦田康裕君も展示ブースを持っています。
彼の作も楽しみにしていたのですが、若い感性迸る、感じの良い器でいっぱいでした。
展示自体もすごく時間をかけて丁寧にしており、非常に美しくまとまっています。

センスいいなぁ、兄弟子として負けられん・・・。
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第2回 常滑・瀬戸・美濃の若手十人展

以下、参加作家(敬称略)
芦田康裕(瀬戸)
厚川文子(美濃)
寺田鉄平(瀬戸)
平野美帆(常滑)
藤居奈々恵(美濃)
前川淳蔵(瀬戸)
松下 涼(常滑)
本池今日古(瀬戸)
山口真人(瀬戸)
渡辺敏史(常滑)

10/3(金)~19(日)月曜定休  
am10:00~pm7:00
「DO LIVING ISSEIDO」2F「DOギャラリー」にて
愛知県半田市北二ツ坂町1-10-10
TEL:0569-22-8828
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by teppeiterada | 2008-09-29 23:04 | 告知

眠いですが。

午前零時。
ラジオから「ジェットストリーム」が聞こえ出した頃、
ちょうど窯詰め終了。

10月3日から、昨年に引き続きの開催となる、
「DO LIVING ISSEIDO」さんでの「若手十人展」の作品をガス窯に詰めていました。


今晩から明日の夜にかけての焼成で織部の器を焼きます。

でも、明日の夜はお茶のお稽古あるんだよなぁ・・・。
それまでには終われない予感がヒシヒシ。



とりあえず、今晩はアブリ焼成です。
4時には寝たい。
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by teppeiterada | 2008-09-25 01:36 | つれづれ日記

電話室

昨日の犬山の堀部邸ですが・・・
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家の中に電話ボックス?
趣が有り過ぎです。


私達にとっては、家の中を探検するだけで面白いのですが、
犬山城下には立派な古民家がたくさんあり、
市民の皆さんには今だに生活の場所なのだそうです。

だから、町並みの保存の為に古民家を保存するとか、
税金からお金を出すっていうのはピンと来ないのだとか。

あまりに生活の中にありすぎて、普通なんですね。
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by teppeiterada | 2008-09-23 23:15 | つれづれ日記

犬山の古民家にて。

来月25日、26日と犬山市のお祭りが有るのですが、
そこへあわせて現代美術展を計画しており、
その下見と打ち合わせに行って参りました。


城下町、犬山には昔ながらの家屋が多く残っており、
現在そういった古民家を市が買い取り、維持管理にあたるといった
町並みの保存活動が行われています。

本日お邪魔した折には路地の電柱の撤去工事がそこかしこで行われており、
町並み、景観へ対する行政の本気度が伺われます。


そういった活動が実を結びだしたのはここ最近になっての事だと伺いましたが、
実際歩いてみて、非常に気持ちの良い街です。



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犬山城まで程近い、「弐番屋2号館」さんと「堀部邸」。
こちらを会場に、現代アートの美術展示をする予定なのですが、
それぞれの古民家自体が非常に魅力的な空間を持っています。

是非良い展示にしたいと思います。
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by teppeiterada | 2008-09-22 23:59 | つれづれ日記

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2006年7月4日。
美山陶房は、二日後に迫った父のカナダ渡航の準備で大忙し。
秋に予定されているロンドンでの個展に向け、
カナダで制作、焼成をしてイギリスへと送る計画なのです。

私は父のワークショップやプレゼンテーション用に、
画像データなどをCDにまとめたり、スライドをスキャンしたりしておりました。


そこへ一通のメールが。

父にウズベキスタンで楽焼の窯を作って欲しいとの依頼でした。
しかも、来月8月に、です。


いやいや、無理無理!
突然にも程があるし、だいたい父はカナダだし。


即、お断りのメールを丁重に入れようかと思ったら、


「もし駄目なら誰か他の方を紹介してください」


という主旨の文の後に、


「maybe your son」






ユア サン って、      私デスカ?










まさに突然降って涌いたウズベキスタンでの楽窯作り。

父が4月にウズベキスタンの陶芸視察に行って来たのは知っていたけど、
まさか自分が交流の当事者になるとは思っても見なかった・・・。


どうも、父が現地を訪れた際、
向こうの陶芸界の実力者アクバル・ラヒモフさんと非常に意気投合したらしい。

父と同い年のアクバルさんには、私と同い年の息子がいる。
(ちなみに私の妹とアクバルさんの娘さんも同い年。)
その、私と同い年の息子さん、アリシェルがメールの主であった。


サービス精神旺盛な父は、話の流れで大変なことを安請け合いしてしまう事が有る。
しかし、それを結構実現してしまうのが父の凄いところで、
カナダやイギリスでの築窯・焼成なんかは本当に大変だったりしたけど成功を収めている。

多分、依頼が来るくらいだから「簡単に作れますよ」的な話をしてきたのだと思う・・・。


楽窯なら構造も難しくないし、自信ある。
代役とはいえ、ご指名頂けるならやってみたい。



でも・・・、
ウズベキスタンって何処だっけ?
楽焼きが出来る原料ってあるの?
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by teppeiterada | 2008-09-21 20:30 | ウズベキスタン陶芸交流記
2006年夏、一通のメールをきっかけにウズベキスタンで陶芸交流をする事になりました。

当時mix○なんかにチョロっと書き綴っていたのですが、
未完結だったし、もう一度日記やメモを元に書き起こしてみたくなりました。

写真なんかもたくさん撮ったのですが、
ここ数日のパソコンの故障で失くしてしまうところでしたし、
ネット上に記録として残しておくのも良いかも、と思いまして。


日本では大変マイナーな国であるウズベキスタン。
私も何処にあるかさえ判りませんでした・・・。
大したPRにはなりませんが、紹介することが、
お世話になった国へのお返しになればと思います。

まぁ不定期に、気長にやる予定ですので
期待した方がいたら先に謝っておきます(笑)。
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by teppeiterada | 2008-09-20 23:42 | ウズベキスタン陶芸交流記

パソコン ハソン。

一昨日、うちのパソコンで書類を作成中に、突然

バチン!

と電源が切れました。


なんじゃこりゃ?製作中のデータが飛でしまった!?
と、途中で保存しながら作業していなかった自分に後悔したのもつかの間、
電源スイッチを押しても起動しない。

アレ?

メーカーとかwindouwsのロゴすら出ない真っ暗な画面。
本体のファンだけがフイイイインと静かな音を立て続ける。


・・・焦りだす。
何せハードディスクの作動ランプが点かない。
・・・それってもしかして、ハードディスクが壊れたって事?



もう真っ青です。
作業中のデータどころの騒ぎじゃない!




仕事の記録はなるべくパソコンに入れ込む様にしていたのに、
ロクにバックアップしてなかったのです。
うはぁぁああ・・・・・・・・

まぁ仕事に関するものはプリントしてあったり、
紙面上のデータを入力したものが中心なので時間さえかければ
ある程度何とかなると思う。

でも一番無くなって困るのは写真などのデータなのです。
父の窯焚きなどの記録、海外で撮り溜めたもの、作品などのデータ。

そして昨年亡くなったじいちゃんの写真、そしてインタビュー。


亡くなる一年ほど前に、じいちゃんの昔の頃の話を語ってもらった音声データが入ってるのです。
うちの陶房の歴史とか、じいちゃんが若い頃の話、その頃の赤津の話なんかをしてもらって、
ボイスレコーダーで僕がとっておいたデータが5,6時間分。





翌日、メーカーのコールセンターに電話して状況説明。
なにやら放電作業をしてくれと言われて指示に従って起動にチャレンジ。

動かず。

BIOSとかいう起動を試みる指示をもらって実行。

動かず。


結局、メーカーの修理センターへ送らないといけないとの結論になりました。
たぶんハードディスクの中身は消されてしまうとの事です。



でも中身のデータが諦めきれない。

奥さんのパソコンでネットでいろいろ調べてみたらハードディスクは消耗品だとか。
それって常識なのですか?
しかも2003年から使ってるパソコンってそんなに旧式なのですか?
たった5年で?
壊れも仕方ないほど?


いやー、認識が甘かった・・・。



でも、問題はハードディスクではなく、パソコンの機械の部分(?)である様?
ひょっとしてデータは助かる?

今日、パソコンに詳しい友人に聞いてみたら、
ハードディスクを取り出して別のパソコンにつなげたら読み取れるかもヨ、と。

いきなりそんな事言われてできるかぁ?

でもデータが惜しくて、もうヤケクソ気味。

ようし、やってやる!
パソコン屋さんに行ってみて、取り出したハードディスクを収納する"ガワ"を買う。
3000円弱。


パソコンのカバーって意外と簡単に開くんですね。
意外と中がスカスカしてる。タワー型でヨカッタ。

"ガワ"には説明書らしきものすら付いてないゾ、チクショー。
箱に描かれた簡単な説明に従ってみる。
フレームの中に納まったハードディスクを引っこ抜いて、
"ガワ"に納めてネジを締める。

まぁ、どのジャックを何処にとか、どのネジが何処にってのは
見れば判るけど、普通説明してあるものだと思うのだが?
それとも説明書が抜け落ちてる?


しかし意外と簡単にセット完了。
奥さんのパソコンに祈るように接続してみると・・・




動きましたよおぉ!!!

本当にホッとしました。
バックアップ取ります。
壊れたパソコンもこれで修理に出せます。


いやー、本当に一時はどうなることかと思いました。

ヨカッタヨカッタ。
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by teppeiterada | 2008-09-19 23:26 | つれづれ日記

51万人。

今年のせともの祭りの来場者数は51万人にのぼるそうです(主催者発表)。
すごいなぁ・・・、いや本当に。

瀬戸市の人口が13万人ほど。
その4倍近いお客さんでごった返した瀬戸川北岸。
毎年降る"涙雨"も、両日の朝にパラっと降ったくらいで客足に響く事無く、
好天につられてたくさんの人が掘り出し物を求めて瀬戸へと遊びに来てくださいました。



美山陶房はお祭り自体には参加しておらず、
うちで陶芸教室をしておりました。
日曜午後4時に教室が終わってからバスで市街中心へ出かけてみると、
ものすごい賑わいに圧倒されます。

子供の頃は出店目当てに行ったものですが、
今は多くの友人、仕事の仲間の出す店に顔を出して回るのが楽しみです。


友人達に話を聞いてみたところ、
売り上げ的にはボチボチといった感じだそうです。
人によっては全然ダメだ~と言ってました。

人出の割に、それぞれの財布の口は固めだったんかな。



器のお店を覗いていると、
「こ、この器がこんな安く!?」と、
驚く事もしばしば。

「まぁお祭り価格だからね~」とは言われるけど、
つくり手の感覚と廉売市に押しかける買い手の感覚は違います。

「これ、5つ揃いで欲しいんだけど3つしかないの?
 じゃあ半額に負けてヨ!」


いやぁ、そんなやりとりも楽しみのうちで来てらっしゃるのでしょうが、
横で聞いてて辛くなります。

お祭り価格で激安になってるその器、手作りですよ。
一つ作るのにどれくらいの手間がかかると思う?
あなたが言ってるその値段で仕事になると思いますか?



とはいえ、祭りは祭り。
掘り出し物が有っても無くても、儲けても儲からなくても、
楽しく騒いで大賑わい。

まだまだ瀬戸も元気である、と思いました。
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by teppeiterada | 2008-09-15 23:09 | 瀬戸・赤津